第3章 blue
まず四十六室は暇人の集まりか?
大体、巨大虚で平隊員10人も動かさないはず。
派遣したとしても4~6ぐらい?
それでも結構だけど。
それに
今になってようやくあの時感じていたものが
虚が出現した瞬間だったと気付いた。
まだ目的地に向かっている最中、
考えるのに必死過ぎ、周りの事まで気が向かない状態で。
思えば虚の霊圧なんて殆ど感じていなかった。
だけど、名前を訊かれて少し間が空いた僅かな時間に
何やらゾワゾワした気配。
その時ようやく虚の霊圧を感じ取れた。
(考え事に夢中になり過ぎただけなのかな…。)
と簡単に片づけてしまったけれど
私が虚の霊圧にずっと気付かなかった?
今まで別の事に気を取られていても
一番最初に感知できた私が?
だとすれば
私たちが任務を遂行する事になってから
何者かが虚を出現させたとしか思えない。