第6章 堕ちる華-畜生鬼-
「まったく…お前は思った以上だよ」
飲んでも飲んでも、蜜はとめどなく溢れてくる。
なんていやらしい女なんだ、と畜生鬼は笑ったが、そうさせているのが畜生鬼自らであることは、彼自身、当然自覚しているところだ。
思うままに○○が淫らになっていくのが、面白くて楽しくて仕方がない。
「ふっ。もう、ぐしょぐしょだな」
下肢は蜜に溢れ、全身は快楽に呑まれて蕩け……。
朱に染まった肌はしっとりとした艶を帯びて、びくびくと震えている。
「良い景色だ」
意図せず、掠れた声を洩らしながら、畜生鬼は舌なめずりした。
「今のお前は、本当に美味そうだよ。○○」
○○と対峙した時には、別段どうということもない、ただの気まぐれで式になったに過ぎなかった。
何処にでもいる小娘とばかり思っていたのに。
まさか、これほどとは……。
これほど、己を煽ってくれるとは……。
「予想外だったな。良い意味で」
くつくつくつ、と喉奥で笑った畜生鬼は、この時になって初めて、自らの服に手を掛けた。
下の衣を緩めながら、畜生鬼はまた、小さく笑う。
もはや力の入らない○○の脚を難なく開き、笑顔のままで、畜生鬼は囁いた。
「美味い物を前にした時、人間は何と言うのだったか」
わざと思索するようにしたのも束の間、思い出した、と、新たに浮かべたのは、ぞくりとする笑み…と、それは同時に訪れた。
「“いただきます”だったよな」
ずちゅんっ!
容赦なく突き込まれた怒張が、○○の中を一気に貫いた。
「ひっ、んぁぁぁぁぁぁぁっ!」
幸か不幸か、どろどろに溶かされた少女が痛みを覚えることはなかった…が、与えられすぎた快楽の果てに与えられた怒張は、○○の中を真っ白に弾き飛ばした。
「……っ、初めては、やはりきついな。だが…このきつさも良い。美味いぜ、○○」
「ぅあっ、ぁっぁっぁっぁっ、っ、っ、っ!!」
貫かれた瞬間に達し、意識すら弾けた○○は、しかしすぐさま律動を開始され、容赦のない新たな快楽に引き戻される。
がくがくと震え、達し続け、喘ぐことしかもうできない。
なのに畜生鬼は、まだ達していなかった。