第9章 狂犬?注意-双子座一族の薙刀士-
(恥ずかしすぎる~~~っ)
最近はナギも随分大人っぽくなって、しっかりしてきて、頼もしく思う反面、ちょっと淋しいかも…なんて贅沢(?)な気分があったりなかったりだったが…だがしかし。
こういうところは、まだまだ子供(?)というのか、何と言ったら良いのやら……。
それより何より、
(もう、もうっ、恥ずかしくてみんなの顔が見れないーーーっ!)
声にならない絶叫に頭を抱える○○をよそに、しかし当のナギはひたすら不思議そう、かつ心配そうだ。
「?○○?どうしたの?」
覗き込んでくる恋人を、○○は半泣き状態で睨みつけると、
「ナギのばかぁ~~~っ!!」
叫ぶなり、逃げ出した。
「えっ、ちょっ…○○!?」
真っ赤になって逃げ出した○○が、その後あっさり捕獲された挙句(もちろんナギに)、その腕の中で結局洗いざらい白状する羽目に陥った…かどうかは、二人だけが知る秘密…である。
-本当に終-