第4章 休日
輝「はい…?
なんだ、お前か。」
由女『なんだ、じゃないでしょ。明日遊びに行くって言ったじゃん。』
輝は寝起きなのか、まだ寝癖がついていて、目も完全に開ききっていない。
輝「そうだったっけ?
まぁ良いや。入れよ。」
由女『うん。お邪魔しまーす。』
輝「今日は母さん等居ねぇんだとよ。」
由女『え、何で?』
輝「旅行だよ、旅行。
1泊2日で泊まりに行くんだとよ。」
由女『そうなんだ…』
おじさんとおばさんは朝早くから行ってしまったらしい。
良いな旅行。
…それより…
由女『アンタ、何でこんな朝早くから起きてんの?』
輝「…お前のせいだよ。」
由女『え!私のせい?!何で?インターホン押したから?それだけで?』
輝「ちげーよ。昨日、お前が遊びに来るって言ったもんだから、凪斗が夜うるさくてよ…あんま寝れてねぇんだよ…」
由女『そう、だったんだ…』
(なんだか、悪い事しちゃったなぁ…)
由女『大丈夫?ごめん、私のせいで…寝てて良いよ?
どうせ凪斗もまだ寝てるでしょ?私、静かに本でも読んでおくから。』
輝「おぅ、そうか。なら、ちょっとだけ寝るわ。」
そう言った輝は、何故かソファーで寝た。
由女『え、自分の部屋で寝なよ。こんなところで寝たら…って、もう寝てる。
……よっぽど凪斗がうるさかったんだね…』