第4章 休日
輝「お前ら、何やってんだ?」
由女『輝。』
お風呂に入っていたのか、輝は肩にタオルを乗っけていて、髪は少し濡れていた。
由女『凪斗が帰してくれないんだよ。』
凪斗「だって久し振りに会ったんだぜ?
それなのに由女は、帰りたがるし…」
悲しそうな顔をする凪斗に罪悪感を持ってしまった私。
由女『…じゃあ、明日朝から遊びに来るからさ、それで良い…かな?』
私がそう言うと、凪斗は目を輝かせて、「マジで?!やった!!」と喜んだ。
輝「てかお前、勉強大丈夫なのか?」
由女『ぅっ……』
輝のいきなりの質問に言葉に詰まった私。
勉強は正直言って嫌い。
悔しいけど頭も、私より輝の方が…良い。
輝「それは、大丈夫じゃないって事か?」
輝はこの話しになると、いつも意地悪な笑みを見せて私を馬鹿にしてくる。
まぁ、実際馬鹿なんだけど…
由女『う、うっさいなぁ…仕方ないじゃん。
勉強、好きになれないんだし…』
輝「たく、それで良く俺の事馬鹿だとか言えるよな。」
由女『それは本当の事じゃん。』
輝「うっせ!お前には言われたくねーよ!」