第4章 休日
ピンポーン…
インターホンを押すと、すぐに扉が開いた。
だが、そこに立っていたのは輝ではなく…
凪「久し振り。」
由女『…え?』
一瞬目を疑った。受験生になって、正月が明けてから勉強に追われて半年近く会ってなかったせいか、
目の前にいる凪斗が別人に見えた。
背も、私より高い。
凪「何?忘れちゃった?ひどいなぁ笑」
由女『いや、忘れてないよ。ただ、凪斗が格好良くなってたから驚いただけ。』
そう言うと、何故か凪斗は頬を赤めた。
凪「っ…照れるじゃーん!格好良いとか言われると。」
由女『だって本当の事だし。』
凪「っ…じゃあさ、俺と兄貴だったらどっちが格好良い?」
由女『えっ…急にそんな事言われてもなぁ…』
私が答えるのに困っていると…
輝「凪斗、お前何やってんだ。」
凪「あ、兄貴。」
輝「ったく、お前が出てから全然戻って来ねーから来てみたら…
何で玄関先で立ち話してんだよ。」
由女『ごめん、久し振りだったからつい話が弾んじゃって。』
輝「まぁ、良いけど。飯、もう出来てるから。
母さん達が待ってる。」
由女『あ、そうだね。じゃあ、お邪魔します。』
そう言って私はリビングニ向かった。