第4章 休日
家に着いて玄関の扉を開けると、真っ暗だった。
由女『お母さん、今日も仕事遅いのか…』
家はお父さんを亡くして、今はお母さんと私の二人暮らしだ。
お母さんは私を育てるために、いつも夜遅くまで仕事をしている。
お母さんは、「いつも一人で食べさせてごめんね。」って言ってたけど、
私はお母さんが居なかったら、ご飯すらも食べれていなかったかもしれない。
お父さんが死んじゃってから女手一つで育ててくれたお母さん。
そんなお母さんに私は感謝の気持ちでいっぱいだ。
由女(さて、何を作ろうかな…)
そう思い、冷蔵庫の中身を覗いていると…
♪♪♪~…♪♪♪~…
携帯の着信音が聞こえた。
由女『この着信音…輝?』
何故か輝から電話があった。
何の用だろうと思いながら、電話に出た。