第3章 入部
由女『最低!十邪のバカ!アホ!変態!』
十邪「男は皆変態だよ。」
由女『そんなわけないよ。』
十邪「何で分かるんだよ。」
由女『だって、輝ならそんなことしないもん。』
十邪「…お前、本気でそう思ってんの?」
由女『え…?』
十邪「今日、アイツに何された?」
由女『何されたって…』
十邪「抱き締められたんじゃないの?」
由女『……でも、あれは』
十邪「幼馴染みだからってか?アイツも男なんだぞ?」
由女『!それは…そう、だけど…』
由女の言葉に被せて言ってきた十邪の発言に、
分かっていても輝は幼馴染みだから。
そういう安心感を植え付けてしまう自分が居る事にも、由女は少しながら気づいていた。
十邪「まぁ、アイツも男に変わりねぇ、
そんで、お前も女に変わりねぇんだよ。」
由女『どういう事?』
十邪「だから…!
っ…まぁ、良いや。とにかく、男は全員変態ってこと。」
由女『はあ…』
十邪の言っている意味があまり分からなかった由女だが、
性格上そんな事はすぐに忘れてしまった。