第3章 入部
輝が、私を支えてくれていた。
…上半身裸で。
由女『だ、だからっ!何で輝も裸なの?!///』
輝「スパイク履くのに時間かかってな。それに、お前が来るの遅かったから様子見に来たら、転けそうになってたから。」
由女『そ、そう…あ、ありがと///』
輝が喋る度に、声と息が耳にかかって、頬が赤くなるのが分かった。
由女『も、もう大丈夫だから、離して…///』
そう言って、私は輝から離れようとした。
が、輝は由女を引き寄せ、腕に力を込めた。
輝「…嫌って言ったら…どうする?」
由女『っ…!?輝…ど、どうしたの…?』
輝のいきなりの行動と、いつもより低い声に、私の胸は、高鳴りをより一層高めた。
輝「……ぷっ…」
由女『へ…?』
輝がいきなり笑いだした。
びっくりした私の口からはなんとも間抜けな声が漏れた。