第9章 十邪の気持ち
女子「十邪~」
由女と話してると、廊下から他のクラスの女が甘ったるい声で俺の名前を呼んだ。
はぁ~…そんなキモイ声で俺を呼ぶなよ。
由女も顔を引きつらせている。
十邪「…なんだよ。」
女子「今日、放課後暇~? 私ん家、今日親居ないんだけど…どう?」
女は俺の腕に抱きついて胸をわざと押し付けてくる。
こういうのは良くあるし、俺も暇な時は相手にしてるけど、それ以上の関係にはなる事は絶対ない。面倒くさいから。
十邪「あー、わり。今日は部活あるから」
女子「そーなんだ…残念。じゃあ、また暇な時に連絡してよ。じゃーね♪」
そう言って女はクラスに帰っていった。