第9章 十邪の気持ち
ー十邪sideー
チッ、つまんねーの。何だよ、“みんな”かよ。
ちょっと期待した俺がバカだったわ。
由女『ねぇ、十邪。何で今日朝練休んだの?』
お、やっぱ心配してくれてるのか?
十邪「なに、そんなに気になる?」
由女『うん』
即答で返事をする由女にちょっとドキッとした。
そんなに心配してくれてるのか?
性に合わず、嬉しいと思ってしまった俺。
だけど…
十邪「無理。教えてやんない。」
由女『えー何でよ』
十邪「じゃあ、今日の課題、代わりにしてくれるって言うなら、教えてやっても良いけど?」
由女『…じゃあ、いい。』
何で俺って、こうやってすぐに苛めてしまうんだろうか。
今日だって、只の寝坊だったし…
まぁ、好きだから苛めてしまうってのもあるけど。