第9章 十邪の気持ち
輝「だー! つ、疲れた…」
朝練が終わって教室から戻ってくると、机に突っぷす輝。
…今日、朝練に十邪は来なかった。
どうしたんだろう。いつもなら一番に来てるはずなのに…
由女『今日、十邪朝練来なかったね。南奈ちゃん、何か知ってる?』
私の横で、輝を見て笑っている南奈ちゃんに聞いてみた。
南奈「夏季源君…? 知りませんねぇ…」
由女『そっかぁ…』
そう話していると…
ガラッ
扉を開けて入ってきたのは十邪だった。その姿は明らかにダルそうだ。
由女『おはよ。』
十邪「あぁ…」
いつも通りあいさつをしてみると、素っ気なく返された。
その態度に不思議に思っていると…
十邪「プッ、何その顔。ブスが余計ブスになんぞー」
由女『なっ!? 誰がブスよ! 人が折角心配してたのに…!』
前言撤回! いつもと変わんないじゃん! 心配して損したよ! もぅ。