第8章 私の悩み
由女は、そう叫ぶと俺の腕を振り払った。
由女『何でそんな事言うの?! 意味分かんない! いきなりこんな処に連れてきたと思えば十邪が好きだのなんだの…ホント、意味分かんないよ…!』
由女の目からは涙が次から次へと溢れ出てくる。
輝「由女…」
流石に言い過ぎたと思った俺は由女の涙を拭おうと手を伸ばしたけど…
バシッ!
乾いた音が空き教室に響いた。俺の手は行き場をなくして、床に落ちた。
由女『…っ』
輝「あ、おい! 由女!」
由女は泣きながら教室を飛び出した。
何やってんだ。俺は………