第8章 私の悩み
何でだよ…俺じゃ駄目なのか?小さい頃からずっと由女だけを見てきた。
どんなに他の子から好かれようとも、由女じゃないと駄目なんだよ…
昨日の事は夢だったのか?
俺の胸に顔を埋めて、『落ち着く』って言ってくれたのは。
頼む。違うって言ってくれ。
十邪なんか好きじゃないって…
由女『………』
由女は黙ったままだ。
やっぱり、十邪が好きなのか…?
暫くの沈黙の後、由女から啜り泣く声が聞こえてきた。
輝「由女…?」
びっくりして顔を除き込もうとした瞬間…
由女『何で…そんな事言うのよ…っ!?』