第8章 私の悩み
2つ目は…
女子「あのっ! これ…輝くんに渡しておいてくださいっ!」
由女『…はぁ。』
これは、1日に何回かある。
いつも、いつも、わざわざ私のところに来ては、手紙を渡して『輝くんにっ!』って言ってくる。
私はいつも、それを渋々受け取っている。
正直言って、良い気分はしない。わざわざ呼び出されてはこうなんだもん。
内心、『自分で渡せっ!!』って思うけど、それも何だか嫌だと思う自分もいた。
…こんなの、自分じゃない。
たまにそう思う。
でも、その時の気持ちは正直で…
でも、何処かそれを拒む自分が居て…
矛盾した気持ちが渦となって私の心を掻き乱す。