第7章 暖かい
由女『きゃあっ!?』
輝「うわ!な、なに?!」
由女は、いきなり叫んでは俺の腕を力強く掴んできた。
いきなりの事にちょっとドキッとした俺。
けど、そんな気持ちは直ぐに消えた。
由女の手が震えていたからだ。
少しだけ目が慣れてきていた俺は、由女の顔を見る。
目をギュッと瞑っているが、手は震えたままだ。
輝「大丈夫か?やっぱり、電気点けた方が」
由女「良い!大丈夫だから…」
電気を消そうとした俺を由女は止めた。
でも、その手はやっぱり震えていて…
そんな由女を見ていたら、体が勝手に動き、いつの間にか由女を抱き締めていた。