第7章 暖かい
由女『え、電気消すの?』
髪の毛も乾かし終えて寝ようかなと言う時に輝が電気を消そうとしたため、思わず止めてしまった。
輝「寝るんだから消すに決まってるだろ?」
由女『そう…だけど…』
私はあの日のトラウマが原因で寝る時はいつも電気を点けて寝ている。
輝「お前もしかして点けたまま寝てんの?」
由女『うん…』
輝「何で点けたまま寝てんの?寝にくくね?俺、真っ暗じゃないと寝付き悪ぃんだよな」
由女『だって…暗いところ怖いもん…』
輝「……」
しまったと思った。
輝には私があの時の事が原因で暗闇がトラウマになっているという事はあえて言ってない。
言ったら、また輝に迷惑かけちゃうから。
でも、さっきボロが出ちゃった。多分気付いたと思う。
その証拠に輝の顔が曇った。
輝「お前…まさか、トラウマ……なのか?」
由女『……』