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サッカー部の君が好きなんです

第5章 私のトラウマ



由女『輝っ!助けて!
誰か!助け…っ!
ゴホッ!ゴホッ!』


あれから、どれくらい経っただろうか。
ずっと叫びながら助けを求めるが、何の反応もないままだ。
それに、体育館倉庫は埃だらけで、叫んでいるうちにその空気を吸ってしまい、咽せてしまった。


#NAME1『うぅ…輝…輝…』グスッ…


幾ら助けを求めても、何の反応もなく、おまけに周りは真っ暗。その恐怖に遂に私は泣いてしまった。

このまま自分はずっと助けが来ないまま過ごすのか。
そう思うと、余計に涙が溢れてきた。
もう駄目だ…
そう思った時。


輝「由女~…!、由女~…!、何処だー?」

由女『輝…?!輝……輝ー!!』


私は扉を力いっぱい叩いた。
ずっと叫んでいたため、声はもうガラガラだ。
もしかしたら、気づいてくれないかもしれない…
そう思っていた由女だったが、


輝「由女?!由女なのか?」

由女『うん…!輝、お願い、助けて!早く此処からだして!』

輝「鍵が掛かってる…?!何で…!
っ…ちょっと待ってろ!すぐに戻るから…!!」


そう言った輝は、多分職員室に鍵を取りに走って行った。
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