第2章 黄緑✴︎野河奈 宗馬
レッドカーペットのように真っ赤な絨毯がひかれた廊下
その上に”ナニカ”をまつ男が3人
優弥「おい、勝算はあんだろな」
孝介「………ない。」
一瞬の沈黙が廊下を包む
その沈黙を1番に破ったのは涼太だった
涼太「えー、ないのに勝負するの〜?」
孝介「何よりも早くここから出たい。」
そう言い切る横顔は真剣さが増していた
皆が”ナニカ”を探そうとあたりを見回した刹那
トンットンットンットンッ
リズムに合わせ聞こえてくる足音
「だーれかだーれかいませんかー?」
その後、コンマ数秒遅れて少女の歌い声
優弥「チッ。来たか」
涼太「変な歌〜」
孝介「………」
H27.2.2