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るろうに剣心【東京編】

第7章 隠した本音




「あれ、どうしたんでェ?」

私の帰りに気づいたのは、相楽さんだった

『薫さんと緋村さんを見つけたので、帰ってきただけですよ』
「連れて帰るんじゃなかったのか?」
『……なんか、いい雰囲気だったので。邪魔しちゃいけないと思って……』

私は無理やり笑ってみせた
そんな私を相楽さんはじっと見つめる
なにか見透かされているような気分

『そういえば、腕、大丈夫ですか?』
「ああ」

ごまかすために話を逸らすが意味をなさなかった

「まあ、いいんじゃねえの?お前がそれを望むなら」
『……』
「それより悪ィな。弥彦からあんたの過去を聞いちまった」

頭をガシガシと掻く相楽さん
別に謝らなくてもいいんだけど

「あ、あと剣心と嬢ちゃんなら大丈夫だから、泣きそうな顔すんな」

わしゃっと頭をなでられる
その温もりは緋村さんと違った温もりと安心感がある

「やっぱりあんたは笑ってた方がいいぜ。そっちの方が俺は好きだな」
『………』
「顔、赤いぞ。どうした?」
『うる、さい……』
「もしかして照れてんのか?」
『うるさいです!!』

以前、緋村さんにも同じことを言われた
こういうの慣れてないから本当にやめてほしい
照れている私をからかう相楽さん
その後、騒ぎに気が付いた弥彦君に助けられ
私たちは、夕食を食べ、二人の帰りを待った
しかし、なかなか帰ってこない
もしかしたら今頃緋村さんは黒笠と闘ってる最中で
そこに薫さんがいるのかもしれない

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