第14章 初めてのお仕事
やぁ、皆さんおはようございます!
鬼兵隊のアイドル新 チサちゃんでございます!
朝っぱらからテンション高いって?
気、の、せ、い☆
『おはよう!また子ちゃん!今日も一段とくーるびゅーてぃーだね☆』
早朝の女中の仕事を一通り終え、通りかかったまた子ちゃんにアイドル風決めポーズをかませば、
「はぁ?キモ………頭でも打ったっスか?」
なんとも辛辣なお言葉っ!
でも私はめげない!へこたれない!!
なぜなら今、最高にハイってやつだからだ!
「何やってんだお前ェら」
頭上から聴こえたのは麗しの高杉さんのお声。
『たっかすぎさ〜ん!!今日もシビれる憧れるっスぅ〜』
「……は?キモ……頭打ったか」
わぁお!また子ちゃんと全く同じ反応!
やれやれだゼ☆\(^o^)/
すっごい怪訝な顔で私を見ている高杉さん。
でもただの照れ隠しって事、私はちゃんと解ってるゾ☆←
だって今朝、目を開けたら、
高杉さんのそれわそれわ綺麗なお顔が目の前に。
一気に身体中が覚醒して、私を抱きしめる温かい体温に気付いた。
これわ…………
私、抱き枕にされてるやんけーーーー!!!
朝一番、その綺麗なお顔めがけて盛大に鼻血を噴きかけそうになる寸前の所で抑えられた私は、とても偉いと思う。
ホント勲章モノだよ。
そのまま永遠にでも一緒に寝ていたかったが、いかんせん私には女中の仕事が朝から山ほどある。
(サボると万斉さんは鬼と化すのだ!)
その麗しいお顔を脳内に焼き付け、渋々起こさないようにそっと高杉さんの腕から抜け出し、朝のお仕事に向かった次第なのだ。
てなワケで、私は今猛烈に気分がよろしい。
はぁ、あの綺麗な寝顔を思い出す度、ニヤニヤが止まりませぬ(^ω^)ムフ
「何ニヤけてんだ、気持ち悪い」
バコッと私の頭に高杉さんのゲンコツが落ちる。
痛いけどもやはりニヤけ顏を止められず高杉さんの方を見上げれば、
(あんま調子乗ってっと切るぞこの野郎)
…ヤバい。
コレは本気の殺意だ…。
切られるっ!
凄まじい高杉さんの殺意のオーラに、一瞬で私の顔は真面目顔になったのでした。