• テキストサイズ

隻眼男と白兎

第7章 未成年の飲酒・喫煙は堅く禁じられております


☆おまけ☆


私はその後、高杉さんに煙管の手入れや使い方を教わり、また子ちゃんに謝りに行った。


また子ちゃんには私が喫煙者な事は黙ってたから、驚かれて怒られたけど、グーぱん一発で笑って許してくれた。(結構痛かったです)


そして私は今鼻歌まじりでスキップしながら自室に戻るところだ。

『ランランラーンランドセルわ〜♪』

曲がり角を曲がると

「天使の羽〜♪」

絶妙なタイミングで返してくれたのは、なんと万斉さん。


「もう機嫌は直ったでござるか?」


あ…万斉さんにも心配かけちゃってたのか。


『迷惑かけてすいません!この通り絶好調です』

ビシッと敬礼すると万斉さんは苦笑して


「それは良かった。
以前晋助が禁煙していた時は、お主以上に手をつけられなくて大変だったんでござるよ。
晋助はお主を案じて夕飯を食べ損ねたようだし、
あまり無理をするものではないでござるよ」


ヒラヒラと手を振って万斉さんが通り過ぎる。


…高杉さんが禁煙してたって、本当だったんだ…。

それより高杉さんが私のせいで夜ご飯食べてないって⁉︎


私は部屋へもどり、両手いっぱいにお菓子を抱え、今度は高杉さんの部屋へ向かった。


「…なんだコレは」


ドサァっと床に広がる体力のお菓子を横目で睨む高杉さん。


『高杉さん私のせいで夜ご飯食べ損なったんでしょ?コレで私と一緒にお菓子パーティーしましょ!』


「お前ェにしては腹が減ったと喚かねェと思ったら、コレずっと食ってたのか?」

『ハイっ!』

「…デブかよ」

なっ⁉︎私がデブですって⁉︎

私はデブじゃない!ぽっちゃり系だ!

いいか!よく聞け!

女の子はなちょっとぽちゃっとしてて肉ついてるのが一番かわいいんだよォオオオ!!!



高杉さんはしばらく考えこんで、やがて悪戯が閃いた悪ガキのような怪しい笑みを浮かべて、


「お前ェへの仕置きを決めた。

…一週間菓子抜きな」


私の絶叫は船内中に響き渡ったとさ。



/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp