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隻眼男と白兎

第4章 身だしなみチェックは良い女の秘訣である



好評だった朝ごはんを食べ終わった私は、
万斉さんに部屋へ案内してもらってるところだ。


「ここでござる」

開けられた襖の先には、何やらたくさんの荷物が埃にまみれたこじんまりとした部屋。
洗面所や机など、一通りの生活必需品が揃っているところをみるときっと以前は誰かしらが使っていたのだろう。

それにしても、あまりにも汚ない。

一歩部屋に足を踏み入れるが、埃アレルギーの私は思わずクシャミをする。

「以前は遊女の部屋だったのだが、もう随分と呼ばなくなった故、すっかり荷物置き場になってしまったでござる」

万斉さんも鼻をつまんで話しているところ、きっと埃アレルギーなんだろう。

そんな物置を部屋を私に使えと(^ω^♯)?

「ここにあるものは荷物含めて自由に使ってもらっていい。片付けるなり、模様替えするなり好きにすれば良いでござる」

一瞬万斉さんに殺意が芽生えたがそれも一瞬のこと。

「ちなみに隣は晋助の部屋でござる」


何ィイイイイ⁉︎
ここに来て高杉サマの隣の部屋だと⁉︎

何てオイシイ展開!

壁を挟んでいつでも高杉サマがいる!

寝ている時も、部屋でゴロゴロしている時も隣に高杉サマを感じられるってコトじゃねぇかァア!!


万斉様バンザイィィイイイ!!


私が万斉さんに一言お礼を言うと万斉さんは用があるとかで何処かへ行ってしまった。

私はもともと持っていたハンカチで鼻と口を覆う。


さて!

お片づけタイムです!!


とりあえず使えそーなものといらないものとに分けて行く。


賞味期限切れのお菓子。
壊れた椅子。
ゴミ箱行きー。

散らばった難しそうな本はとりあえず備え付けの本棚へ。

あ、このお菓子まだ食えるぞ。


ゴミが圧倒的多数のため徐々に綺麗になっていく部屋。


な…!エロ本だとォ!
…なになに?ベスト花魁特殊?

これゎ…いや、ゴミだなw


小一時間程で仕分けは終わり、ものすごい量のゴミ袋を廊下へ出す。


次に部屋の窓を開け放し、整理中に見つけた雑巾を濡らし徹底的に埃を拭き取る。

床は畳なので、通りがかった隊士の人に掃除機を貸してもらった。(ついでにものすごい量のゴミ袋を片してくれた)


後は部屋の電球辺りを綺麗に拭けばこの通り。


見違えるほど部屋は明るく、綺麗になった。


先程までの面影もない。




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