• テキストサイズ

隻眼男と白兎

第23章 アニメ化もだいぶ経っちゃいましたけどね



「なんとか穏便に済まさねぇと」

「無理です!やっぱりマツイ棒ビクともしません!このままじゃ姉上がぁああ!」

腕を組んで考え込む銀さんと、お妙ちゃんからロケットパンチを引き離そうとする新八くん。

「ぱっつぁん、パンチが当たった事実を変えんのは無理だ。変えるならここだろっ!」

銀さんはおもむろに愛用の木刀を取り出すと、お妙ちゃんの頭上に浮かぶ“ゴッス”から“ッ”の部分をバシッという音ともにはたき落した。

地面には、はたき落とされた“ッ”が未だに横たわっている。

「効果音砕いたァア⁉︎」

「ゴッスだと痛そうだが」

言いながら銀さんが“ゴ”と“ス”を近付けて、

「ほら、ゴスなら大した事無さそうに感じなくも無いだろう?」

“ゴス”という効果音の出来上がりだ。

「そーゆー問題なんですか⁉︎」

「まだ誤魔化しきれねぇか、じゃあこれならどうだ?」

銀さんはどこからかマジックを取り出して、

“ゴスとかいっちゃったりなんかしちゃったりして〜”

という効果音の出来上がりだ☆

「どんな効果音だ!
つーかアンタそれ空中にどーやって書いたのォ⁉︎」

『ホラ、最近3Dペンって流行ってるじゃん?』

「知らねーよ!そんな現代社会の物持ち込むんじゃねェエエエ!ここは江戸でしょうが!!」

「じゃあ…

ゴッさんで」

“ゴス”は見事に変形して生物に成り果てていた。

「ゴッさんって誰だァアア!!効果音が二足歩行してんぞ!」

***

「お妙ちゃん危なぁいぃ!」

九兵衞くんの代わりにゴッさんが叫んでいる未来になりました☆

「お前がなんでお妙ちゃん危ないとか言ってんだ!それ九兵衞さんのセリフだろ⁉︎」

「九兵衞には、さっき砕いた“ッ”を、一本の棒と二つの玉に分けて譲る事で、今回は黙ってもらう事にした」

「どんな扱いしてんだ!」

『んー、誤魔化すにはもう一押しが欲しい所だなぁ…』

***

「お妙ちゃん危ない!」

再び進めた未来では、ゴッさんが身を呈してロケットパンチを止めようとしているシーン。

『よしっ!これで大分誤魔化されるね!』

「オイ!ロケットパンチから発せられた音がロケットパンチ止めようとしてんぞォ⁉︎どーゆー状況だコレェ⁉︎」

「ゴッさんがここまで骨を折ってくれたんだ、お妙が怒り狂うこともあるめぇ」

/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp