第23章 アニメ化もだいぶ経っちゃいましたけどね

「やっぱりこのふりだし…
ここでケリつけるしかねぇ」

時間が戻った先は、やはり新選組がUFOを取り囲んだ状態でいるシーン。

これ以上時を巻き戻すのは不可能なようだ。

「でも一体どーやって？」

「どうもこうも」

首を傾げる新八くんに、銀さんは言いながら、

ゲシッ

土方さんに飛び蹴り！！

「やるしかねェだろォオ！」

「四人力を合わせればなんとかなるはずネェエ！チサ！そっちお願いアル！」

『おうよ！』

銀さんが電池を握ったままの土方さんの腕を引っ張り、神楽ちゃんがその逆側の腕を抑える。
そして私も電池を持った方の腕を肩から銀さんとは逆の方向に引っ張る。

「無理だってば！力尽くは通じないってば！！」

「あ！とれた！」

「え⁉︎」

「電池…」

『じゃなくて腕が…』

銀さんの手の中には電池どころか、土方さんの肩から下まるまるが納められている。

ヤッベ。
やり過ぎちゃっタ☆

「何やってんのォオオ⁉︎だから止めろって言ったでしょォオオ⁉︎」

四人の中で唯一マトモな新八くんが悲鳴にも似た叫び声をあげる。

「土方さんがァア！
コレ時間が元に戻ったらどーすんの？どーなっちゃうのコレ⁉︎」

「しょうがねぇだろこいつの手には世界の命運が握られてんだから！」

『ま、まぁまぁ！とにかく！これで電池は手に入ったよ！』

私が、今にも喧嘩が勃発しそうな二人をなだめていると、

ふんふんっ

ゴスッゴスっ

「だめアル！拳が邪魔で電池が中に入らないアル！」

いや、待て神楽ちゃん⁉︎
土方さんの拳ごと時計に電池入れようとしてんの⁉︎
入らないよ⁉︎入るわけないからねソレェエ！！

「結局世界の命運握りつぶしただけでしょうが！！」

ふんふんふんっ！

神楽ちゃんもう無理だから諦めてェエエエ！！
時計壊れちゃうからァアアアア！！


「落ち着け！
この状況で時を進めれば、さすがに腕の力も抜けて電池が零れ落ちる！」

「でもこのままじゃ腕が取れたのバレちゃうよ？」

「とりあえず、コイツの腕には代わりに…」

そう言って銀さんが土方さんの腕に代わりに装着したのは…