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隻眼男と白兎

第22章 アニメにも原作にも譲れない何かがある


「何やってんのアンタァア⁉︎
そんな大事な預かり物時計と間違って壊すなんてェエエ!!」

「つまりアレかバカ。この時計を守ってた連中が事故って時計がアホに渡ってこんな事態に…」

神楽ちゃんが上手くまとめてくれる。

「その時計は全宇宙の流れそのもの。
僕たちに影響がないってことは…」

『多分時計が壊れた時に近くにいたからってことか』

「時計の使用者の側にいた者は時間の影響が出ないんじゃないかな」

私の言葉に新八くんはうんとうなづき、更に補足する。

『なんにせよ、この時計を直せないと…
私達はこのままこの止まった世界で生き続けなきゃならないって事かァアア!!』

「どうすんだよォオ!」

『時計を直すって、この中の誰か直せる人いるゥウウ⁉︎』

「ここに来て連載終了だよォオオオ!!」

やっと22章まで来たってのにここで連載終わってたまるかァアアア!!
何の話をしてるのかって⁉︎
いやホント何でしょうね⁉︎⁉︎


私と新八くんが喚き散らしていると、銀さんが真剣な面持ちで私達へと説き伏せる。

「お前ら、劣勢になって悲観は何も生まないぞ。
侍たるもの、どんな時もポジティブであれ。そこから見える活路がある」

「世界を破滅させた侍に言われたくねーよ!!」

「確かにこのままじゃ世界は永遠に止まったままだ…。だが言い方を変えれば!!」

ビシッと銀さんの人差し指が立てられる。

「お前は永遠に止まったお通ちゃんのおっぱいを揉み続ける権利を得たんだ!」

「どんな活路見出してんだァア!!」

いやはや全くコイツはホントに主人公か?
とんだゲス発言してやがるけど?

…いや、待てよ?
つまり……

私は永遠に止まったままの高杉さんにあんな事やこんな事…
おっとヨダレが。

思わずゲス顏へと変化しそうな自分の顔にぐっと力を入れて堪える。

「悲観するのは三万年おっぱいを揉み終わった後でも出来るだろ」

『じゃあ私は300年ほどにしときます(キリッ)』

「300年って何⁉︎
まさかチサさんまでおっぱい揉む気なの⁉︎」

『ち、ちげーよ!当たり障りのない事するだけだよ!!』

「当たり障りのない事って何だよォオオオ!!
何なのこの子⁉︎何なのこの変態⁉︎」

『変態じゃないです。愛に生きる変態です』

「つまり変態なんじゃねーかァアアア!!」
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