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隻眼男と白兎

第3章 夢じゃないし夢じゃなかった!


「ないのならココに居ればいい」


そうねーここに居ればいっかー




…⁉︎


ここに居ればいい⁉︎


え?


何?


聞き間違い?


恐る恐る高杉サマを見る。


「ここにいろ」


そんな


そんなコト言われたら



興奮するじゃないのォオオオオオ!


紅い花が鼻から吹き出しそうになるのを手で抑える。


『本当にこんな得体の知れない女置いてくれるんですか⁉︎』

寝起きドッキリか⁉︎

寝起きドッキリなのか⁉︎

あらーいやだぁー
高杉サマもお茶目ねー(^ω^;)


「居るとこないっつたのはお前ェだろ」

言ったけど

確かに言ったけど

「それにお前ェは何かと役に立ちそうだからなァ」

高杉サマがニヤリと妖艶な笑みを浮かべて

私は我慢出来なくて



盛大に鼻血を噴き出した。



我が人生に一片の悔いナシィイイイイ!!!



さすがに人様の家を汚すのは忍びないのでちゃんとハンカチ当ててるよ


『ありがとうございます!!
なんてお礼を言ったらいいか…!』

思わずガシッと高杉サマの手を握る。

『私元の世界にいた時から高杉さんの大ファンで、すっごく憧れてたので感謝感激雨あられです!!!』

高杉サマポッかーん( ゚д゚)してる。
漫画では見ることもない可愛らしいお顔でした。

やがて高杉サマは漫画でいつもやるみたいにククッと笑って

『どこの世界にも酔狂なヤツぁいるもんだな』

そう言って部屋の窓を開け懐から煙管を取り出す。

空は真昼間の青空から夕空の茜色に染まっていた。

私は窓に駆け寄りそこから下を覗いた。


下は一面の海。

空の茜色を映して紅とも紫ともつかない鮮やかな色をしている。

そして

『うわぁ!飛んでる!空飛んでる!!』

漫画で知ってたけど、実際で見るのとでは感動の度合いが違う。

こんな綺麗な景色見たら私も…

『私もご一緒していいですか⁉︎』

懐からサッと取り出すは現世で有名な、農薬を使わない独自の製法で作り上げたメーカーのタバコ。

「あァ、好きにしろ」

なんだか高杉サマも嬉しそうだ。


こうして私達二人は茜空を見ながら一服をした。

とっても嬉しかったです。

アレ?作文?

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