第11章 紫と桃と再会
アナウンス
「さあ、この大会もついに決勝戦!!勝ち残ったのは両チームとも高校生!
いったいどちらが勝つのか!?」
選手
「「「しゃす!!」」」
氷室
「じゃあやろうか。50勝目をかけて…」
火神
「…ああ!!」
気づいたら決勝戦まで来ていたチーム誠凛
恐らく今頃誠凛の体育館ではインターハイの結果とかが話されているんだろう。などと推測しながらとりあえず観客の席でほのぼのしていた
氷室
「(とは言え正直厳しい所もあるな
こっちは欠員が出た所に俺がたまたま助っ人で入った即席チームだ
まあ…いいか)」
黒子
「火神くん…さっきの話で1つ気になったことが…」
火神
「あ?」
黒子
「中学時代は互角だったんですよね?」
火神
「ああ」
黒子
「気を悪くしないで下さい。火神くんは強いです」
火神
「はあ!?ハッキリ言えよ!!」
氷室
「(今の俺なら、1人で充分勝負になる)」
黒子
「キセキの世代に雰囲気がそっくりと言うか…火神くんだけで手に負える気がしません」
火神
「何言うかと思えば…そんなことかよバカ。とっくに気づいてるよ
(昔と匂いが全然違ぇ…!?
いったい何があったんだ!?)」
匂いって犬か!?虎なのに。などと勝手に火神の心を読みながら1つツッコミを入れた
まあでも…気付かないよりはいいんだよね。うん
火神
「つーわけで多分なりふりかまってらんなそーだわ
いきなり全開で、いくぜ!!」
アナウンス
「さぁ…両チーム位置について、今!ティップオフ!!!」
アナウンスと共に放られたボールを見ているとそのボール上にまいう棒と書かれたお菓子が乗っけられた
それは彼が来たことを意味していて、あたしはゴクリと唾を呑んだ