第10章 ストバスと兄弟
名前side
話長いなー。なんて空気読めないことを考えながらとりあえず聞いていが、知ってる?もうすぐチーム誠凛戦いに行くんですよー?
まあそんなこと口に出すわけにもいかないため、とりあえず真剣な顔しているテツヤ達を眺めていた
氷室
「あの時は残念だったが俺も今年から日本に帰ってきて、今は陽泉高校という学校に通っている
いつか戦うかと思っていたが、早いに越したことはない
今日こそ…あの時の約束を果たそう」
火神
「タツヤ!!」
氷室
「なんだ?」
火神
「俺は…っ…
もう…お前とは、!?」
その瞬間、火神の右頬を2号が殴った(正確にはテツヤが2号を持ち上げて殴らせた)
それに拍子抜けする周りの人を見ながらあたしはテツヤから2号を受け取りよくやった!と褒めておいた。可愛い
火神
「いって…2号ー!?」
名前
『イグナイトより良いと思え』
火神
「そういうことじゃねーよ!」
黒子
「火神くんにウジウジされるとうっとおしいです」
火神
「あ"あ"!?」
黒子
「話はだいたい分かりました
その上で僕の思ったこと言ってもいいですか?
とりあえず…最後に手を抜いた火神くんが悪いと思います」
火神
「それは…もしあそこで勝ってたら…」
黒子
「氷室さんを兄とは呼べなくなるし、そもそも本調子でないときに勝つのは不本意かもしれません
けどやっぱり大好きなもので手を抜かれて嬉しい人はいないと思います
それに…兄弟分じゃなくなったとしても、二人が別人に変わってしまうわけではないでしょう?」
真剣な眼差しで言ったテツヤの言葉から脳裏にキセキ達と過ごした帝光での記憶がよぎった
そして彼には青峰へ話した言葉が出ているだろう
火神
「…そうだな。そもそも…俺がバスケを好きな理由は強い奴と戦うのが楽しいからだ
それはやっぱりタツヤが相手でもそうだ
だから…サンキュ黒子
腹は決めた!!
もし戦うことになったら何があっても全力でやるよ。タツヤ」
氷室
「…ああ。今日当たるのを楽しみにしているよ」
いや当たると決まったわけじゃないんだけど…まあいいか。実際当たってたし
2号の頭を撫でると手の甲をペロッと舐めてきて、くすぐったかったけどとても可愛かった