第10章 ストバスと兄弟
氷室
「え?どうやったら友達ができるか?」
火神
「いきなりヒドイな…」
火神と氷室が出会った帰り道、彼はなにも考えずに疑問を氷室にぶつけた
それに対して氷室はショックを受けているわけではないが少し冷めた顔をした
火神
「みんなと話はするんだけど…なんてゆーかキョリがあるってゆうか…
これがジンシュサベツか…!?」
氷室
「ははは。違うと思うよ
アピールが足りないんじゃない?」
火神
「アピール?」
氷室
「何が好きかとか、何が得意かとか
自分はこういう人間ですって知ってもらうこと
例えば…俺はバスケ
自分を知ってもらえば友達もできるし、実力があれば認めてくれるよ」
火神
「うーん…ねーかも。得意なもの…」
氷室
「…じゃあ、バスケやってみない?」
火神
「え?」
氷室
「僕が教えるよ
タイガは運動神経いいし、きっとすぐ上手くなるよ」
火神
「…バスケ
よーし、やってみる!」
▽▽▽▽▽▽
その後2人はストバスのコートで練習を始めた
火神のドライブは速かったのだが単調だった
氷室
「ちがうちがう
タイガは速いけどもっと相手を見ないと!」
火神
「見る?」
氷室
「バスケで大事なのはウラをかくこと力任せじゃだめだよ
頭は冷静(クー ル)、心は熱く(ホット)」
火神
「??」
氷室
「要は常に考えながらプレイして…負けず嫌いであれってこと」
氷室の言葉に火神はクエスチョンマークを頭上にうかべながらもひたすら練習を積み重ねて行った