第8章 誓いと記憶
笠松
「黄瀬、何泣いてんだ?」
黄瀬
「あれ…?」
ふと気づくとオレンジの空間から元のインターハイの会場へと戻ってきており目の前には笠松センパイが、横には森山センパイと小堀センパイが立っていた
俺はハッと我に帰ると笠松センパイの肩をガシリと掴み、彼女について説明をした
黄瀬
「思い出したッス!名字っちのこと!」
笠松
「肩掴むんじゃねぇよ!つか力強ぇ!」
黄瀬
「す、すみませんッス!」
小堀
「思い出したってことは…黄瀬その子のこと忘れてたのか?」
黄瀬
「そう…ッス」
森山
「女の子に対して失礼な行為だな」
黄瀬
「あ、謝るッス!」
携帯からアドレス帳を開いて名字っちという名前を探すが、俺の携帯からその連絡先が入っていなかった
そのことから俺は焦っていると、笠松センパイから救いの言葉が告げられた
笠松
「あいつの連絡先、持ってる…が」
森山
「それはどういうことだ笠松!」
黄瀬
「携帯貸して下さいッス!」
笠松センパイからほい。と渡される携帯には確かに名前名字という名前が入っており、俺は急いで電話をかけた
カチャリと音が鳴ったとき、少し緊張していた