• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第8章 誓いと記憶





名前
『…もしもし、雪さんですか?』



あたしが連絡したのはこちらの世界の引き取ってくれた母親

ずっと忘れていたが、もしも雪さんと雨さんがあたしのことを忘れていたら…家はどうしろと!?

少し緊張する中、雪さんの高い声が聞こえて少し落ち着けた



橙崎
《名字ちゃん?
どうかしら、バスケ部は》


名前
『…え』


橙崎
《どうかしたの?》


名前
『い、いえ。今からインターハイの会場を出るので…連絡しようと』


橙崎
《あら?明日かと思ったら今日だった…?
じゃあ門開けとくわねー》


名前
『はい。それじゃ』



通話を終了させて携帯をバッグへ仕舞い、息を1つ吐いてから再び歩き出す

いつの間にかあたしは控え室の前に来ており、何事かと驚いていると目の前のドアが開いた



笠松
「うお!お、女!?」


名前
『あ、どうもこんにちは』


笠松
「あ、ああ」


名前
『…泣いてたんですか?』


笠松
「いや、ああ」


名前
『どっちですか』



そう言えば笠松さんって女性が苦手なんだっけ。と思い出して、今の笠松さんの顔が真っ赤な理由に当てはまった

彼の目は少し腫れており泣いていたことは容易に考えられたため、あたしはバッグからハンカチを取り出して差し出した










/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp