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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第8章 誓いと記憶





その後、日向先輩の説得もあり火神は準決勝と決勝を見ることを諦めたらしい

そして会場から出るため廊下を歩いている



黒子
「(他の…「キセキの世代」…」


火神
「黒子、靴紐ほどけてんぞ」


黒子
「あ、どうも」


紫原
「アーララ~?
なんか前ここ通ったような…どこだここ?」


火神
「(…でけえな。ジャージ着てるってことは選手か?
2mはある…か)」


名前
『(…紫原、か)』



火神がすれ違う紫原に視線を送るのと同じように、あたしも紫原を盗み見ていた

多分あたしのこと、覚えてないだろう…けど



陽泉選手
「あーいた!!ったく…」


紫原
「てゆーかあー…やだやだバスケとか…
つかれるし…ってアララ…この新味は…いいぞう」


陽泉選手
「いっつもすぐ迷子になんじゃねーよ!
紫原!!」



テツヤは「紫原」という言葉に反応してバッと振り返ったが、彼は角を曲がってしまった

あたしとテツヤは並んでその場に立ち止まって、紫原が曲がった角を見つめていた



日向
「おい何してんだ。置いてくぞー」


火神
「どうした?」


黒子
「…いえ
…ちょっと、挨拶し損ねただけです」


名前
『知ってる人に似てるが居たから』


日向
「のんびりしてるヒマねぇぞ!
帰ったらすぐ練習だ!」


誠凛
「おお!」



一致団結した誠凛を最後尾から見つめて、目を細めた

そこであることを思い出して、



名前
『で、タイミング悪いんですけど…ちょっと親に連絡してくるんで…先行ってて下さい』


日向
「あー、おう。行ってこいよ」


名前
『すみません。行ってきます』



日向先輩から許可を取りあたしは携帯片手にもと来た道を歩き出した










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