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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第46章 彼女の努力




名前
『テツヤと火神…誠凛があそこまで行かなければもしかしたら征十郎は、「キセキの世代」は思い出さなかったかもしれない』


黒子
「…」


名前
『改めて、ありがとう』



そう言って笑うとテツヤと火神は少し照れたように視線をそらしてから「まあな」とか「どういたしまして」とか返答をしてくれた

彼らを返答を聞いてから空を見ると、さっき彼から「お前の努力は無駄じゃないんだよ」と言葉を思い出して、今までの誠凛の軌跡を思い出して、涙が浮かんできた



火神
「お前最近涙脆くね」


名前
『違う、ただちょっと、嬉しいだけ』


黒子
「…ほんと火神くんやっぱりデリカシーないですよね」


火神
「なっ!?」


名前
『ほんとだよ。まじで』



涙脆いかどうかはわからないがここ一週間ほとんど泣いてばかりであったわけで、目が腫れるのが少し怖いくらいである

だけど1日だけでもかなりの量の涙を流しているわけで、ぶっちゃけ1日で腫れても良かった目は特になんともない。さすがである

だけれどもこれ以上泣くのは、人前で泣くのは何となく恥ずかしい



名前
『…』


黒子
「もう我慢しなくて、いいんですよ」



そうテツヤからの言葉が聞こえた瞬間、何かのスイッチが押されたかのように涙が頬を伝った



名前
『そう、だね』



もう1度「ありがとう」と言って笑うとテツヤは一回息を飲んで、火神が目を見開いたのが暗がりの中見えた

ただ月が、あたし達を見守っていた








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