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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第46章 彼女の努力




たった7日間、されど7日間。その間に大輝と紫原に火神、征十郎が思い出し、灰崎と虹村先輩が覚えていた事が発覚して、全員の記憶が戻った恐らく今まで生きてきた中で1番濃い7日間で一週間

その事を思うと何となく溜め息を吐きたくなり吐くと息が白く染まり、寒さを物語っていた



名前
『…あと2日で、今年も終わりかぁ』



短いのか長いのか、そう問われば短いものである。つまりあと約48時間しかないわけだがやることなんてほとんどないというかなんと言うか、やりきった感じしかしない



火神
「おい」


名前
『ひょわ!!』


火神
「…何変な声出してんだよ


名前
『いや、普通にびっくりして…』



フー…と息を吐いて火神を見ると彼はあたしの髪を見つめており、彼は「元に、戻ったんだな」と笑った

それにあたしは「んー…まあね」と返事しつつ指先で髪をくるくるといじり、ポケットから携帯を取り出して画面が黒いまま自分の目を確認した

何となく懐かしく感じるピンクから黄色のグラデーションという謎の目に、思わず苦笑いを浮かべた



黒子
「眼は、使えるんですか?」


「「うおおおあ!!」」


黒子
「…驚かせてしまってすみません」


火神
「ほんとだよ!」


名前
『まあ…うん、あたしにとっちゃ新鮮だ』



中学の時は普通に見えてたのに…と溜め息を吐いてからポリポリと頬を掻くと、先程テツヤが言った眼について思い出した



名前
『…眼?』


黒子
「治癒の眼、のことです」


名前
『あ、ああー…あったねぇ…』


黒子
「忘れてたんですか?」


名前
『なんつーか、そんなの久々だし』



そう言われて思い出したそれに少し笑うとテツヤは笑ってから「じゃあ火神くんを実験台にどうぞ」と彼の背中を押した

言葉に甘えて目を集中させて、不本意ながら彼の体を見ると数値が見え、疲労度とか体温とか色々見えた



名前
『あ、戻ってる』


黒子
「本当ですか!?良かったです!」



いつもより表情筋を動かし笑うテツヤの表情は本当に嬉しそうで、思わずその笑顔に笑みがこぼれた






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