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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第46章 彼女の努力




赤司
「黒子と火神が思い出したのは再度日本一になることを誓った後と、黄瀬は青峰に負けた後、緑間は誠凛と引き分けた後、青峰、紫原、俺は誠凛に負けた後だ」


名前
『それ今あたし言ったじゃないですか』


赤司
「一見全員負けたから、に見えるが…恐らく全員に一致してることがある」


名前
『…一致してること?』



全くわからないのか彼女は「何それ?」と彼に問いかけ、すると「名字がわからないなんて珍しいな」と彼は言ってから、笑った



赤司
「仲間の存在を、認めることだ」


名前
『っ、』


赤司
「黒子は火神の事を認め、黄瀬と緑間は仲間に頼ることを覚えた時だ
青峰と紫原と俺は負けた事によって仲間について分かり…そして火神も黒子のことをより深く知って認めたからだろう」


赤司
『でも…征十郎も戻ってから仲間を頼ってたじゃん…?』


赤司
「試合中は戻らないじゃないか?わからないが」



彼の最後の「わからないが」に彼女は「分からないのかよ」と心中で突っ込んだがさすがに口には出さず、彼の話をただ聞いていた



赤司
「だがそれは黄瀬も緑間も、紫原にも共通している。あいつらだって試合中には認めていたのに思い出さなかった…つまりそれはルールか何かなんだろう」


名前
『テツヤと...火神は?』


赤司
「…これも推測だが、黒子は当初利用するために火神の影になっていたんだろう?
ならば答えは簡単だ。利用せず、しっかり仲間となったからだ

あとは火神か、彼は…黒子の帝光の話を聞いたからじゃないか?」


名前
『…認め直したってこと?』


赤司
「そういうことになるな」



それを聞いて納得したのか彼女は質問をやめてコクリと頷き、止まりかけている涙を拭った

しかしなぜ仲間の存在を認めると思い出すのかを不思議に思った彼女が悩み始めると、彼はまた笑って話を始めた



赤司
「まあ今した話は恐らく正解だ」


名前
『…でも、なんで』


赤司
「帝光でお前がしてきたことは…覚えてるか?」


名前
『悪ふざけ?』


赤司
「否定はしないが…もっと大事なことがあるだろう?」







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