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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第46章 彼女の努力




様子を見ている中学生であった赤司は1つ溜め息を吐いてから「緑間、黒子、ここは俺に任してはくれないか?」と言った



緑間
「な、何を言っているのだよ!」


黒子
「緑間くん、任せましょう」


名前
『テツヤ、緑間』


黒子
「後でまたお話しましょうね、名字さん」


緑間
「…待っているから、早く来るのだよ」


名前
『…う、ん!』



2人は見えない壁を通り外に出て、先に出ていた4人を説得していた

名前は座り込んでいた状態から立ち上がり、目の前に居る赤司に自分のつけていた帝光指定であるリボンを渡した

赤司の後ろには出入口があり、彼を抜くキセキ達が真面目な顔をして名前のことを見ていた

緑間と黒子が抜けたことによりさらに透明に近くなった名前を見て赤司は顔を歪ませ、考える素振りを見せたあと彼は真面目な表情で口を開いた



赤司
「俺がここから出なければ、名字は消えないのかい?」


名前
『…そう言ったら征十郎は出ないの?』


赤司
「そのつもりだが」


名前
『確かにそうかもしれないけど…無理だよ』


赤司
「いざとなったら赤司の力を使ってでもここを何とかするが」



冷静に受け答えする赤司と名前、と見えたが彼等は互いに焦っていた

彼の発言に名前は「…あたしを大事にしてくれているのかと、錯覚するほどに」と視線を床に向けながら思っていた



名前
『…そんなことしても、向こうの6人は入ってこれないよ』


赤司
「だとしても、名字が居てくれた方が喜ぶだろう?」


名前
『そうだとしても、あたしはそれを望まない』


赤司
「…名字がそうでも、俺はその意見を通さないよ」


名字
『なら、強行突破かな』



赤司に向かって背伸びをして唇を重ねた名前は彼に「好きだよ、征十郎」と言ってから「だからこそ、お願い」と動揺している彼を軽い力でトンッと押した

彼が向こう側に行ってしまったことで名前の消えるスピードが増し、またそのことで壁が無くなったのか、キセキ達は中へと入ってきた





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