第46章 彼女の努力
名前
『最初から、帝光の監督じゃなかったんです。征十郎にバスケを誘われて…そんで、マネージャーを始めたんです』
アレックス
「じゃあ赤い奴とお前って幼馴染なのか?」
名前
『いや…幼馴染ではないけど…小学校は同じで色々あったんです』
そう彼女が言うと降旗は何故か身体を震わせており、その様子を見た彼女はクスクスと笑って「大丈夫、ただギクシャクしてただけだよ」と付け足した
名前
『まあ置いといて…昨日テツヤが話した話で、赤司と紫原が1on1して彼は変わったって言いましたが、実際は、起きてなかったんです
そこで何かゴタゴタして…あたしが監督になりました』
黒子
「思いっきり吹っ飛ばしましたね」
名前
『そうだね、うん、そこからまあ3連覇して…入院して先輩に会って…その後卒業式にあたしは…彼らの前から、姿を消したんです』
小金井
「消したって…黒子みたいに?」
名前
『いえ、まあ説明しづらいんですけど…消えた後に世界が塗り替えられて、その記憶が思い出す前のじゃないかなー…って、考えてます』
記憶が2つあるとはどういうものなのだろうか。彼女はそう考えつつ溜め息を吐いて、彼が思い出しているのかどうか、もう1度考えた
すると横に居た火神が「そーいや」と後ろで話を切り出したため、彼の方へ身体を向けた
火神
「お前、いつ戻ってきたんだ」
名前
『…夏の合宿で、海に揺られてどんぶらこどんぶらこと…』
伊月
「ああ、あの時なのか」
名前
『はい、お世話になりました』
そう言って頭を下げてから彼らの表情を見るとまだ何か疑問を抱いているようだったが、少し納得しているようだったため話を彼女は止め、少し俯いた
相田
「さて、名字ちゃんの話はそこまで長くなかったから…買い出し!誰か行ってきてちょうだい!!」
日向
「そりゃ1年だろ。あ、火神は家主だから」
アレックス
「それなら私が入れるから火神も連れてっていいぞ!」
火神
「ちょっ…アレックス!」
相田
「良しじゃあこれお金ね、頼んだわよ!」
そう言われてお金を渡された1年は「またか…」という雰囲気で1番近いであろうスーパーへと歩み始めた