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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第46章 彼女の努力




時は、少し前に戻る

赤司がこの試合で初めてゾーンに入った時、名前は焦りはせず、動揺もしていなかった。知っていたから、というのもない

彼女は原作の記憶は霧崎第一戦までしか入っていなかったし、あとは帝光の記憶両方に、今まで戦ってきた事による原作の思い出し等だけだった

だから彼女は焦らずに、ただ、驚いたのである



名前
『…征十郎、バスケ、好きなんだ』



彼は帝光時黒子からの質問の「バスケは好きですか?」に対して「好き」とは返さなかった。だがゾーンに入っている

じゃあ…と彼女は少し嬉しそうに笑みを浮かべていたが、誠凛がピンチなことにすぐに表情を戻した


その後、赤司が原作通りに元の性格に戻ったとき彼女は涙を流した
彼が思い出した。とは限らないが、少しでも希望が増えたからである

そして誠凛の勝利が決まった際に、彼女は1番早く、誰よりも先に涙を零した



「試合終了ー!!激闘の末WC史始まって以来君臨し続けた王を討ったのは、創部わずか2年目の奇跡の新星…誠凛高校ー!!ウインターカップ優勝ー!!」



その瞬間ベンチに座ってたみなが立ち上がって火神と黒子の近くに集まって上から乗っかったりしていた

しかし名前はそこの近くにはいるものの彼らの輪には入らず、彼らのことを見つめている洛山、もとい赤司のことを見ていた

しばらく止まっていた赤司は黒子に近づいて、手を差し出した



赤司
「お前の…いや、お前達の勝ちだ。おめでとう…そして覚悟しておけ、次こそ勝つのは俺達だ」


黒子
「…はい、またやりしょう。その次も、何度でも_」



そう言って彼らが握手を交わして礼をした直後、観客席からも、選手からも「あああああ!!」と謎の声があがった



日向
「名前…おま、バスケ部の…聖母」


名前
『…え、戻って…!?』



バッとテツヤの方を見ると彼も驚いているようで、彼女はどうなっているのかと思った

「征十郎は、思い出したのか」そう思った彼女が赤司の方を見ようとしたが彼は既にベンチの方へ向かっておりわからなかった



名前
『(…でも、周りの人が、みんなが思い出したなら…)』



そう思いながら彼女もベンチに向かい、表彰式の準備を始めた







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