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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第45章 真のゾーン




実渕
「(…最悪…だわ!!とっさの反応に理性のブレーキが入って中途半端なブロックになってしまった。いっそ思い切りぶつかつでもした方がマシだった…)

みんな…ごめんなさ…」


赤司
「謝るな。今は自分を責める時ではない。次のリバウンドが正念場だ」



そう言った彼に洛山は真剣な顔つきで頷いた



若松
「ウチとやった時と同じだ。誠凛に延長は選べない、わざと外してもう1ゴールしかない…!」


木吉
「まかせろ、俺が必ずとってみせる」


火神
「俺も跳ぶんす、ムチャだけは…」


木吉
「そりゃあ火神がとってくれてもいいに決まってるが…今さらムチャするなもないだろう
リバウンドは俺仕事だ。だから…うっかり入れるなよ、日向」


日向
「お前にうっかり言われたくねーわ、ったく…」



そう言いながら日向は木吉の顎を軽く殴り、木吉は少し罰が悪そうにゴールへ向かった

そして日向はフリースローラインに立ち、ため息を吐いた



日向
「(…あれ、やべぇ、なんか…泣きそうだ。あーくそ…あのバカが最後なんて言うからだ)」


木吉
「そういうつもりで言ったんじゃなかったが…けどそういうイミにもなっちまうか
これがみんなと一緒にできる最後のプレイだ。けど悔いはない…何1つ。あとは全部出し切るだけだ」



その瞬間、バスケ部を創った時からI.H予選で負けた時、黒子と初めて話したとき、WC予選から先程のことまでが木吉の脳内で流れ始めた

日向はそのとき、シュートを放った



日向
「(絶対木吉がとる!!)リバウンドォ!!」


木吉
「(今ここで選手生命全てを懸ける!!!)おおおお!!」





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