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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第45章 真のゾーン




荻原
「ああそうだ!」



そう言った荻原はカバンを漁り始め、バスケットボールを取り出してニッ…と笑った。その姿を見た黒子は「あ…は」と言って涙を流しながら笑った

そんな姿を見た青峰は「ったく見てらんねーぜ」と立ち上がった



青峰
「オラぁテツ!火神!てめーら桐皇に勝ったんだろーが!!洛山ぐれー倒さねーとブッ殺すぞ!!」


黄瀬
「言っとくけど海常もッスからねー!!勝てぇ誠凛!!」


緑間
「倒してこい!!赤司を!洛山を!!」


氷室
「…アツシはいいのかい?」


紫原
「やるワケねーしー」


津川
「諦めるな誠凛!!」



そこから応援の声は広がり、花宮はまあケッ…としていたが、今まで戦った対戦校、水戸部一家、相田の父景虎、小金井の姉茜、伊月の姉妹綾と舞、アレックス、会場が一丸となって誠凛の応援を始めた

その応援に誠凛の選手は下唇を握り締め、黒子に至っては涙を拭っていた



火神
「応援ってのはしみじみ、元気でんなあ」


黒子
「はい」


赤司
「フ…そうこなくては面白くない」


日向
「まだ勝負はついてねえ!行くぞ洛山!!」


火神
「(まだだ、まだ可能性はある…!!信じろ…ゾーンを超えたゾーン、第2の扉の先を…みんなの応援を聞いた時、カラッポの体に力が湧いてきたと同時に突然霧がはれたように理解したんだ

赤司をふっとばしてダンクを決めた時、俺は一瞬だけ第2の扉を開けていた
その時は無我夢中でわからなかったけど、今ならわかる。ゾーンを超えたゾーン、その扉の開き方が_)」



残り2分で7点差、火神が仲間にあることを伝えてから試合再開した



若松
「再開直前誠凛は集まって何か話していたが…今の洛山に対抗できる手段なんてあるのか…!?」


桃井
「(あるとすれば…大ちゃんの言ってたゾーンを超えたゾーン…けど…)」


青峰
「(開けられんのか…?バカでけぇ扉と、その前に立つ誰か。少なくとも俺は…ビクともさせられなかった…)」



コートでは赤司は今までと全く同じ陣形であることに少し驚いていたが、黛は得体のしれない圧力を感じていた

そのため赤司はまず慎重に、パス回しからにした






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