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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第45章 真のゾーン




火神
「(息が苦しい、手足が自分のものじゃないみたいに重い、思考がにぶって状況判断もままならない
ちく…しょうっ…やべえ…いよいよスッカラカンだ)」


小金井
「マズイ…ゾーンも切れた。火神完全にガス欠…っ」


相田
「くっ…(火神くん抜きでは勝ち目はない…!!超速マッサージができれば1~2分は動けるようになるかもしれない
けどそのために交代しても今の洛山相手じゃ戻ってくるまでとても持たない。T.Oももう使えない。何か…何か手はないの…!?)」




そう悩む相田の目の前では日向が実渕相手に不可侵のシュートで3Pを撃とうとしていた。しかし彼のキレは落ちているため触れられてしまった

リバウンド勝負となったが木吉の膝がビキッと悲鳴をあげ、リバウンドをとることに失敗してしまった

洛山の反撃では葉山が最前線に立っており、伊月が彼を止めようと前に立った



伊月
「(…止められなくてもいい!!せめてファウルで流れを切る!!そうすれば仕切り直しとわずかでも火神を休ませる時間ができるはず…)」



彼がそう考えても葉山は急に逆へ方向転換してしまった。だが彼の目の前には擬似「天帝の眼」を使った黒子が立っており、ボールを奪おうとしたが急に力が抜け、手首に手を当ててしまった

すると黒子にファウルが入り、なんとか伊月の望んだ形にはなった



「ああーっおしいー!!」


土田
「いや、むしろこれは…マズいんじゃないのか…!?」


相田
「ああっ…
(火神くんだけじゃない…全員限界が近い…そのせいで運動性能も落ちてきている…!
それにひきかえ洛山は体力はまだゆとりがある上に赤司くんの力で運動性能と調子は上がっている。あまりに差がありすぎる…!!

…ダメだ…もはや万事休す…ここまでか_)」



そう考えた時、客席から「ガンバレ誠凛!!諦めるな!!ガンバレ黒子!!」と声が聞こえた
その声に黒子は聞き覚えがあり、目を見開いて立ち見席を見た



黒子
「荻原くん…!」


火神
「!あいつが…!?」


赤司
「(彼はたしか_)」


桃井
「(全中決勝で戦ったテツくんの…)」


黒子
「(荻原くん…けど…僕は君に…)」


荻原
「ホラもっちー!!お前も応援しろって!」


持田
「あ、おっおうっ」








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