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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第44章 倒そう




また時は戻りWC初日終了後の夜、つまり誠凛対桐皇の日の夜のことである

洛山高校の調整用のために用意された体育館では赤司がゴールの前で1人でボールを持ったまま立っていた



赤司
「(面白い、正直あの発想はなかったな。ゾーンは僕も経験がある、だが大輝のそれで驚くべきは自らの力で意図的に入ったことだ)」



彼はどうやら青峰のゾーンをこじ開ける。ということを思い出していたようで、黙り込んでから目を瞑り力を抜いた

そして目を開いた彼は「…うん」と1人頷いた



赤司
「(可能だ。扉を開ける腕力となるだけの集中力、そして扉の鍵となる自分にとっての引き金を自覚できれば
とは言えこの巨大な扉を前にして自力でそれを開けようと考え、本能で辿り着くのだから、大輝にはやはり舌を巻く)」



するとそこに無冠の五将である3人がやってきて、実渕がドリブルをしながら「征ちゃん、ここにいたの?」と声をかけた



赤司
「ああ…どうした?」


根武谷
「明後日に備えて軽く体動かしとこう、と思ってよ」


赤司
「…ならばちょうどいい。少し相手を頼む」


葉山
「おーいいよやろーぜっ何?1対1?」


赤司
「いいや…3対1だ」


根武谷
「…あ?オイ、赤司?」

実渕
「いくらなんでもそれは負ける気がしないんだけど?」

葉山
「…どーなっても知んねーよ」



そう言った彼らはそれから3対1終了後汗だくで倒れており、彼らの近くで赤司は汗1つかかず涼しい表情で「…よし。これならば実戦も問題ないだろう」と言った



実渕
「なっ…」


根武谷
「マジ…かよ…」


葉山
「怪物すぎっしょ…赤司」


赤司
「…だがこれは切り札と呼ぶべきものだ。切り札を出すということはすなわち状況が洛山にとって危険であることを意味する
そしてもう1つ…これは忠告だ」



そう言った赤司の言葉は後ほどまでにとっておき、現在試合で点差は12点差にまで縮まっており、その様子に誠凛は喜び洛山は当たり前に苦しそうな表情をしていた

しかし赤司だけが、なぜかよく表情が見えなかったが苦しそうな表情には見えなかった







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