第7章 ピアスと後半と
再開した試合ではいきなり黄瀬対青峰の戦いがやってきた
そして青峰はいきなり上半身を寝かした状態で撃つ、型の無いシュートを撃った
観客
「来たぁあ!いきなり桐皇1本ー!!」
伊月
「なっ…!」
笠松
「(4ファウルで変わらないどころか凄み増してやがる
なんて集中力…!)」
武内
「(やはり化物か
「キセキの世代」エース、青峰大輝!)」
そしてそのすぐ後、黄瀬は全く青峰が行ったシュートと同じものを撃った
黄瀬による青峰の模倣はおよそ9分間続いた。が、黄瀬のシュートが危うくなってきた
観客
「入ったぁー!!
体力の限界か、危ないゴールが増えてきたぞ!」
相田
「しんどいわね…」
小金井
「ほんと疲れたー」
相田
「アンタじゃなくて!
ここまで流れが変わらない試合は初めてだわ
中の選手は相当精神削られてるハズよ」
日向
「特にキツいのは追う海常だ
信じられない長時間、8点差と10点差を繰り返して縮まらないまま時間はどんどんなくなる…」
今吉
「(緊張の糸はいつ切れてもおかしくない…ハズなんやが、心底尊敬するで)」
笠松
「(あきらめるか…!!チャンスは必ずくる!
黄瀬が踏ん張ってるのに簡単にへこたれてられっか!)」
青峰
「(認めてる…どころか最後まで気は抜かねーよ
その眼をしてる限りは何が起こるかわかんねぇ
テツと同じ眼をしてる限り…!)」
若松
「(ったく、頭が真っ白になってきやがる…
アイツら2人もよくやるが…こっちもほとんどひたすら往復ダッシュしてるよーなもんだクソ)」
諏佐
「…桜井!」
桜井
「あっっ」
笠松の思いが通じたのか、桜井はファンブルを起こしてボールが黄瀬へと渡ってしまった
会場は一気に盛り上がり、時間は残り1分を切っていた