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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第43章 勝てない




福田がへばったことが分かった相田は福田から河原へ交代させた



若松
「また1年!?なんか策でもあんのか…!?」


今吉
「いや…ただ1人ヘバったから代えただけやろ。ここまでの策を延長してるだけやな」


若松
「はあ!?なんで何も手を打たないんすか誠凛は!?こんな時こそなんか…」


今吉
「ワシにどなるなや。同じ大差でも例えば花宮の仕掛けた蜘蛛の巣の方がはるかにマシや。大技でついた差ならそれをなんとかすれば突破口はできる

けど洛山は何もしてへん、至って普通にバスケしとるだけや。差がつくのはさっき言ったただ力の差でしかない
手を打たんとちゃう。打てんのや」



それがわかっている相田はガンッと椅子を叩きつけ、「なんて無力なの、私は…!!」と涙を流し始めた

コートでは葉山を前に火神が立っており、彼は4本のドリブルで抜こうとしたが追いついてきたために切り返しで抜いてレイアップを決めた



「火神をかわして決めたー!爆音のドライブ!「雷獣」葉山小太郎!!」


葉山
「…んん!?ちょっ…もしかして俺こんだけ!?」


実渕
「何が?」


葉山
「いやもっとレオ姉達みたくバーンと…なんか見つかった珍獣みてーじゃん!!」



そう言っていると葉山はスクリーンに捕まってしまい、「あいてっ」と声を漏らした。彼に実渕は「ホラァ変なこと言ってボケっとしてるから!ああんもうっ」と呆れていた

火神は伊月からボールをもらいシュートを決め、なんとか点差を2点縮めた



花宮
「フハッまあそーゆーこともあんだろーよ。洛山のDFと言えどまったく点が取れないわけじゃねぇ
けどそれだけだ。単発じゃ何もかわらねぇ

小兵が土俵際で多少がんばったところでそれ以上の力で押し出されて終わりだ」



点をとれない誠凛に対し洛山は点を重ねていき、黛がボールを持ったことを確認した赤司は彼へアイコンタクトを送った




「(へぇ…珍しいな、テンション上がってんのか?いや…誇示か)」



そう考えながら彼はゴール付近へシュートを出し、赤司はそのボールとゴールの方へ跳んだ

そして彼は、アリウープを決めた。すると観客からはものすごい声援が彼に送られた



火神
「なん…だと…」


赤司
「お前ら大型選手の専売特許だとでも思ったか?こんなものやろうと思えばいつでもできる」





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