• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第43章 勝てない




コートで赤司は福田の事を冷酷な、冷ややかな目で見ており、それを見た今吉は付け加えを始めた



今吉
「それと付け加えるなら…青峰お前赤司に1年がついた時ライオンとチワワにたとえとったな
ずいぶん優しくたとえたと思うで、ワシに言わせたらライオンと小バエや

ライオンはたかる小バエをわざわざ払ったりせん。赤司が特別何もしないのもそれと一緒や

伊月が黛を抑えてるから効果ゼロとは言わんが、それも封じとるとはちゃうしな」



そう彼の噂をすると黛は他に気を取られている伊月の鷲の目の死角に入り、葉山にパスを出して葉山はレイアップシュートを決めた




「姿を消すのが俺の仕事だが、忘れられては困るな」


「17点差…!!」


岡村
「誠凛はいいチームだ…が、今のままではただのいいチームでしかない。黒子…!奇跡を起こすチームにするにはやはりアイツが必要だ」



その後、日向にボールが回されるも彼は実渕に完全に攻略されており仕方なく木吉にパスを出した

しかし木吉も根武谷に力負けしており、伊月が「1度戻せ木吉!!立て直そう!」と言ってボールを戻した



岡村
「いいチームでしかない、さっきはそう言ったが決して選手を低評価してるわけじゃない
火神・黒子の1年コンビは強力じゃ。じゃがそれだけでここまで勝ち上がってこれるはずはない

1年が思う存分活躍できるのも、活躍しない局面で強敵にくらいついていけるのも、すべては2年生がいたからこそ
1人1人彼らも確実にチームの要を担っとる

特に日向と木吉は外と中の要じゃ。この2人が折れることは、チームの両足が折れるようなもんじゃ」



一方伊月は赤司相手に戦っており、ボールをキープすることでいっぱいいっぱいのようだった



小金井
「(日向達だけじゃない、伊月もすげぇがんばってるよ…!!
あの赤司からボールを奪われないように常に限界まで集中し続けて、夏合宿で培った先を読んで出す早めのパス回しでギリギリかわしてるんだ)」


伊月
「(けどそれが精一杯っ…だ…くそぉっ…覚悟していたことだけど、俺じゃ一矢むくいることすらできない…!!ここまで差があるのかよ…!!)」



伊月が何とか福田にパスを出すと、彼はすでにへばっているようでボールをとれなかった




/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp