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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第43章 勝てない




OFに変わりボールは葉山へと回されマッチアップの火神が呼び捨てで彼を呼ぶと彼は「コラ1年、先輩呼び捨てに…すんなよっ!!」と言いながら4本でドリブルを始めた

だが火神はついていき、葉山は「一筋縄ではいかない」と判断して根武谷にボールをまわした



「根武谷のOF!!さあどうくる!?」


根武谷
「だから何度も言わすなっつーの、俺に小細工なんざ…いらねぇんだよ!マッスルダンク!!」


実渕
「だから…全力でダンクするだけなんでしょーが」



ゴールの軋み方を見た氷室は「これは…正直バカにしていたが力ならアツシと張るんじゃないのか…!?」と思ったようだった

また、伊月が木吉に「大丈夫か」と声をかけて彼を見ると木吉は大量に汗をかいており、伊月は目を見開いた



伊月
「(なんて汗…!やはりあの力…ゴール下は常におしくらまんじゅうみたいなもん…体力消耗も深刻だ…!!)」


木吉
「…」


伊月
「(どう攻める!?日向・福田は分が悪い…木吉も体力を考えたら酷使できない。やはり火神か!?)」


木吉
「伊月!くれ!!」


伊月
「(木吉…!!)」


根武谷
「おうおう、まだやる気じゃねぇか」


小金井
「まだ気持ちはなえてない!!やり返してやれ木吉!!」


相田
「…」



木吉がボールを受け取ると彼の後ろから根武谷の威圧感を感じ、彼は「負けるか!!」とターンをしてからダンクで力勝負を始めた

しかし彼は「後出しの権利」と使って福田にパスを出し、福田はシュートを決めた



「おっしゃあナイスパス!!いいぞ木吉!!」


今吉
「いやぁ…アカンやろ」


「!」


今吉
「パスを出すのと出させられるのは意味が全然ちゃう。今のは確実に後者や
日向と同じや、もしかしたら本人達はまだ気づいてへんかもしれんが、下がってもうとる」


若松
「けど今のもやっぱり…」


今吉
「そうや間違ってへん。それでも…見てみい点差を」



そう言われて得点板を見ると50対35で誠凛が負けており、若松は「15点差…!?」と、桜井は「いつの間に…」と思わず言ってしまった



今吉
「誠凛は間違ったプレイはしてへん。それでも着々と差は開く、つまりこれが、力の差や」



その事を誠凛は分かっているのか焦った表情でただただコートにいる選手達を見つめていた





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