• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第43章 勝てない




その頃コートでは黛が降旗を前に彼ができることを思い出しており。、シュートは選択肢にないために「マークは甘くしていい」と彼が離れると木吉は降旗にボールを回し、受け取った彼はシュートモーションに入った

バスケットボールは、たとえそれがNBAのプレーオフファイナルであってもスーパープレイばかりではない
むしろ試合の大半は基本プレイの組み合わせで構成されている

バスケットボールの練習はつらく苦しい。そのハードさは数あるスポーツの中でも確実に上位に入り、逃げ出したいと思ったことのない選手などいない

ほとんどふれてこなかったが誠凛の選手も例外ではなく、練習についていけず退部した者もいた
それでもバスケット選手は毎日休まず練習する。スーパープレイを決めるその前に、普通のシュートを普通に決める。そのために

降旗の放ったシュートはリングを潜り、得点を重ねた




「チィッ…(しまった!!)」


実渕
「入ったけど…下手ねぇ。まだまだって感じ」


葉山
「けど誠凛ってよく練習してんだねぇ。ってのがわかるシュートだったわ」


相田
「降旗くんは確かにちょっと頼りないし弱そうに見えるかもね、けど弱いなんて一言も言ってませんケド?」



そう言った相田はムフンと頬杖をついて笑っていた

その後、息が切れてきた降旗を見た赤司はチームメイトを見てから黛にボールを回そうとしたが、伊月が鷲の目を使ってそれを阻止した



須佐
「洛山が攻めあぐねてる…!?」


青峰
「…まさか」



溜め息を吐いた赤司はアンクルブレイクで降旗を転倒させ、その状態で3Pを撃った



青峰
「どんなにがんばったところで所詮チワワだ。ライオンに勝てるわけねーだろ(とは言え…)」


白金
「…とは言え全く意に介していない。と言うわけでもなさそうだ。あの12番は抜かれることを覚悟の上で前に出てきている。言わば捨て身のDFだ
抜くのは簡単だがそれは罠。3Pやパスターゲットを探すためキープするには鬱陶しい

大抵のチームはまず赤司をどうにか止めようとするがそれをあえて捨てている、悪くない割り切りだ。たいしたものだ、下手な指導者よりよほどキレがある」


佐藤
「どうしますか?」


白金
「放っておいても赤司ならじきに対応するだろうが、一応念のためだ」







/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp