第7章 ピアスと後半と
審判
「ディフェンス黒5番、バスケットカウントワンスロー!!」
観客
「決まった…?バスカンだ!」
観客
「いや、それより…青峰ファウル4つ目ー!
桐皇エースまさかのファウルトラブルー」
そんな声と共に審判から掲げられている小さな旗みたいなものには4という数字が書かれていた
ファウル5つで退場となるため、4だとプレイが思いっきりできなくなってしまうのだ
原澤
「なっ…
(しまったー)」
相田
「4つ目…」
日向
「もう思いきったプレイはできないぞ…!!」
今吉
「(やられた…布石はもう1つ打たれとったんや)
なーにが性格悪いや、アンタらの方がよっぽとタチ悪いで。ホンマ」
笠松
「誰がいいなんて言ったよ」
今吉
「(ホンマきっついで…
つまりはこれで…模倣されたあげくに、ウチのエースは攻撃力大幅ダウンや)」
青峰の見つめる先には黄瀬がおり、彼は眉を逆ハの字にして困ったような、そんは表情を見せた
その後黄瀬はワンスローも普通に決めて、試合の点差は一桁へと変わった
観客
「ワンスローも決めたー!
これで差は一桁だ!!」
今吉
「(アカンわ。まだ第4Q丸々残してこの状況9点差なんてあってないようなもんや…!)」
今吉がそう考えてから青峰にパスを出したら。が、彼は何か別のことを考えていたのかパスをミスしてしまった
その一瞬の隙をついてカウンターを始める海常
どちらが勝つかは、きっと