第41章 決勝前の
洛山対秀徳を見て、海常に勝利し決勝進出を決め、帝光での出来事を話し、火神が名字の事を思い出し、こんな大きな出来事がたくさん起こった日の帰り道、黒子と名前は一緒に帰宅していた
というよりも名前の事を黒子が「女性1人では危ないですから」と言って彼女を帰らせなかった。というのが正解だろう
だが名前は「あたしよりテツヤの方が心配なんだけど…」と心中で思っていたが、その事には触れず帰っていた
黒子
「火神くんが思い出して良かったですね」
少々重い空気の中で言ってきたテツヤに無言で頷くと彼は優しく微笑んで「そう言えば虹村主将って、名字さんのこと覚えているんですかね」と言った
気になっていたわけではない。と思ったが彼女は連絡手段が電話、メール、もしくは手紙があるが、彼が覚えてなかった場合悪いと思って連絡しなかった事を考えていた
名前
『…覚えてなかったら辛いし…虹村先輩に悪いから…』
黒子
「確かめてみたらどうですか?」
名前
『えっ』
黒子
「名字さんからかけた場合そうかもしれませんが、僕のからかければ問題ありません。それに主将なら恐らく気にしないでしょう」
名前
『でも、通話料金とか…』
黒子
「構いません。それくらい安いもんです」
そう言いながらまっすぐ見て来た黒子に名字は「じゃあ…」了承してから携帯を受け取った。あとは発信ボタンを押せば虹村にかかる状態になっている状態を見て、1回深呼吸をした
そしてボタンを押し携帯を耳に当てるとコール音が響き、数回それがなってからカチャリと音がして、彼女の心拍数をあげた
虹村
「あ?もしもし黒子か?」
名前
『っ、あの』
虹村
「…黒子じゃねぇな?」
名前
『え、あ、はい』
虹村
「…誰だてめぇ」
彼のその言葉を聞いた瞬間名前は目を見開き、周りが静かなため聞こえた黒子も驚きで目を見開いた